葛飾北斎88歳のとき。
「弘法大師修法図」(こうぼうだいししゅうほうず)
晩年における最大級の肉筆画「弘法大師修法図」西新井大師所蔵。畳三畳分もある最大級の肉筆画です。
漆黒の闇を背景に、左には筋肉猛々しい赤鬼、右にはキノコに覆われた古木、その木に絡みつく犬が唸りを上げ鬼と睨み合い、中央には疫病を鬼に見立て、疫病退散のために祈る僧侶、弘法大師・空海…何か幻想的な世界が描かれていますが…実はその正体は、運命と戦う北斎自身の姿ではないのかと。
富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」
さらに、この絵は富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」の構図と重なることに気付きます。
覆いかぶさるような赤鬼はあの大きな浪、右側の木に絡みつく犬は人を乗せ、浪に必至に抵抗する船に、そして中央で毅然と構える姿の弘法大師は富士そのものではないか。
まさに北斎の奇抜で大胆な発想が遠近法の力で遺憾なく発揮されています。
北斎88歳の作品という。年齢を微塵も感じさせない力強さ、凄さは大きな驚きというほかありませんし、益々北斎が好きになります。
北斎、「おーい(応為)お茶」
ゴッホ兄弟、言葉。そして夜のカフェテラス。
兄ゴッホが1890年(37歳)ピストル自殺したとされていますが、兄より4つ年下テオもその半年後に33歳で死んでいます。死因は病死で、元々虚弱な体質とぜんそくを患っていたことに加え、兄の死が精神に大きな影響を及ぼしたと言われています。それにしても二人の死は早すぎますね。
感情の素直な表現、大胆な色使いで知られるポスト印象派を代表する画家ゴッホは生前に売れた作品はほとんど無く、作品が認められるまで時間のかかった不遇の画家というイメージがあります。しかし、晩年の評価は高く、評価の広がりは弟テオや、テオの妻ヨーの回顧展など多くの人、ゴッホの友人になどが関わったことにより、知名度とその評価の高まりは早い方で、そのたった数十年後には1枚数百万円の値がつくようになったということです。
ゴッホの言葉をいくつか。
「何かをうまく語ることは、何かをうまく描くことと同様に難しくもあり面白いものだ。線の芸術と色の芸術とがあるように、言葉の芸術だってそれより劣るものじゃない」
「何も後悔することがなければ、人生はとても空虚なものになるだろう」
「私は絵を描く夢を見、そして私の夢を描く」
「常に悲しみを要求する人生に対して僕らにできる最上のことは、小さな不幸を滑稽だと思い、また大きな悲しみをも笑い飛ばすことだ」
ゴッホは生涯の中で数多くの作品を遺しましたが、その中でも非常に有名な傑作として知られる「夜のカフェテラス」。
ゴッホの作品を九谷焼職人が高い技術力で挑戦しました。
九谷焼のマグカップで飲むコーヒーの味は格別です。
ぜひテラスに腰をかけてコーヒーを飲む気分を感じてみてはいかがでしょうか?
マグカップ¥8,000(税別) 化粧箱入り
小さな一歩。
どんな時でも温かい思いやりの「ことば」は「勇気と元気」そして「笑顔」は人々の心に安らぎを与えてくれるものです。
○おかげさまで 笑顔たくさんありがとう 素直に明るくなりました
○日々心静か 言葉やさしく清浄なり 思いのままに
○優しい笑顔してますか 素直に明るくしてますか
この言葉と祈りが少しだけでも、「勇気と元気」をそして前へ進む小さな一歩になればと思っております。
詳しくは墨彩画「祝い額」からご覧になれます。
特集3 木目込人形
外国の方のお土産に木目込人形が人気。
それは日本独特の着物や歌舞伎をエキゾチックに感じることと、木目込人形は衣裳を一枚一枚、木目込んで作るので、布の鮮やかさが引き立つ、つまりより“日本らしさ”が際立っているからでしょう。
下記は「和情報あれこれ」特集から抜粋したものです。
■人形には魂が宿り、木目込人形には日本の“ソウル”が宿る。●人と人形のただならぬ関係!?
人類が文化というものを持ち始めた当初から、人形は作成されてきました。人の形に似せた“物体”。それは愛玩の対象であり、祭礼などに用いられる信仰の対象であり、そして身代わりとして人間の代わりを務めてくれるところから、道具でありながら、それ以上の何ものかを持ち合わせているような気がします。人形には魂が宿る。そう思われても不思議ではありません。現に髪の毛が伸び続けたり、目から涙を流す人形の話などが、まことしやかに伝わったりしますよね。何だかちょっと不気味な話になってしまいました。
全文を読む「和情報サイト(特集3)
雛祭りがもうすぐですが、子供の日もすぐにやってきます。和楽多屋の江戸木目込み人形ぜひご覧下さい。