和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

東京ドーム前、ハナモモ鮮やかに咲く。

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ハナモモと東京ドーム

ハナモモ(バラ科)は、花を観賞するために改良されたモモだそうです。サクラの花の咲く時期に前後して開花の時期を迎えます。モモは古来より中国では災いを除き、福を招くとされてきました。

後楽園駅からすぐのところに彩りも鮮やかに咲いていたハナモモに思わず東京ドームを背景にシャッターを切りました。
3/29(金)には両リーグとも公式戦の開幕です。さてはて、今年の巨人の投手陣?、打撃陣?、抑えは?
開幕戦はいきなり巨人と広島。丸選手の加入で坂本、岡本への相乗効果を狙う巨人原監督、ハラハラ野球はストレスのもとです。ハナモモではないがハナマルで丸に花を咲かせて欲しいと大いに期待してます。

葛飾北斎88歳のとき。

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弘法大師修法図」(こうぼうだいししゅうほうず)

 晩年における最大級の肉筆画「弘法大師修法図」西新井大師所蔵。畳三畳分もある最大級の肉筆画です。

漆黒の闇を背景に、左には筋肉猛々しい赤鬼、右にはキノコに覆われた古木、その木に絡みつく犬が唸りを上げ鬼と睨み合い、中央には疫病を鬼に見立て、疫病退散のために祈る僧侶、弘法大師空海…何か幻想的な世界が描かれていますが…実はその正体は、運命と戦う北斎自身の姿ではないのかと。

  

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     富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」

 さらに、この絵は富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」の構図と重なることに気付きます。

覆いかぶさるような赤鬼はあの大きな浪、右側の木に絡みつく犬は人を乗せ、浪に必至に抵抗する船に、そして中央で毅然と構える姿の弘法大師は富士そのものではないか。

まさに北斎の奇抜で大胆な発想が遠近法の力で遺憾なく発揮されています。
北斎88歳の作品という。年齢を微塵も感じさせない力強さ、凄さは大きな驚きというほかありませんし、益々北斎が好きになります。

北斎、「おーい(応為)お茶」

天才浮世絵師、北斎を蔭で支え晩年には独自の画風にたどり着いた北斎の娘「阿栄(おえい)」雅号は応為(おうい)といい、日頃「おーい」「おーい」と呼んでいたことから生まれたともいわれるウソのような話。
父親譲りの腕を持ち、性格は男のようにさっぱりとしていたという。
偉大すぎる父を見続けたからこそでしょうが、女性ならではの繊細さとモダンさで美人画においては父北斎をして阿栄の方が勝っているといわしめるほど素晴らしい作品を残しています。
中でも「三曲合奏図」「吉原格子先之図」 は応為の代表的作品として有名です。

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「三曲合奏図」ボストン美術館

 

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露木為一「北斎阿栄居宅図」 ●再現したリアルな人形が北斎美術館に常設展示。

さて、「おーいお茶」といって手にする湯のみが、こんな湯のみだったら北斎も驚いたことでしょうね。
 

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大湯のみ(赤富士)

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大湯のみ(神奈川沖浪裏)

九谷焼きの北斎大湯のみ¥5,000(税別)径9×高さ9cm 化粧箱入り

ゴッホ兄弟、言葉。そして夜のカフェテラス。

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夜のカフェテラス

ゴッホが1890年(37歳)ピストル自殺したとされていますが、兄より4つ年下テオもその半年後に33歳で死んでいます。死因は病死で、元々虚弱な体質とぜんそくを患っていたことに加え、兄の死が精神に大きな影響を及ぼしたと言われています。それにしても二人の死は早すぎますね。
感情の素直な表現、大胆な色使いで知られるポスト印象派を代表する画家ゴッホは生前に売れた作品はほとんど無く、作品が認められるまで時間のかかった不遇の画家というイメージがあります。しかし、晩年の評価は高く、評価の広がりは弟テオや、テオの妻ヨーの回顧展など多くの人、ゴッホの友人になどが関わったことにより、知名度とその評価の高まりは早い方で、そのたった数十年後には1枚数百万円の値がつくようになったということです。

 

ゴッホの言葉をいくつか。
「何かをうまく語ることは、何かをうまく描くことと同様に難しくもあり面白いものだ。線の芸術と色の芸術とがあるように、言葉の芸術だってそれより劣るものじゃない」

「何も後悔することがなければ、人生はとても空虚なものになるだろう」

「私は絵を描く夢を見、そして私の夢を描く」

「常に悲しみを要求する人生に対して僕らにできる最上のことは、小さな不幸を滑稽だと思い、また大きな悲しみをも笑い飛ばすことだ」

ゴッホは生涯の中で数多くの作品を遺しましたが、その中でも非常に有名な傑作として知られる「夜のカフェテラス」。

ゴッホの作品を九谷焼職人が高い技術力で挑戦しました。
九谷焼のマグカップで飲むコーヒーの味は格別です。
ぜひテラスに腰をかけてコーヒーを飲む気分を感じてみてはいかがでしょうか?
 

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九谷×ゴッホ 夜のカフェテラス

 マグカップ¥8,000(税別) 化粧箱入り

 

やせ細った枝に、しっかり。

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東京の桜の開花はかなり早まるようですね。
前のブログで牛天神の梅を載せましたが今度は桜です。この桜タバコ屋のおじさんは河津桜だというけど確かにまだ早いし、ソメイヨシノではなさそう。

座ってばかりではと、休憩にいつも裏に出て背伸びしたり手足を伸ばしたりします。あまり目立たないし、今までは気がつきませんでしたが、やせ細った枝にしっかり咲いています。


 

牛天神。牛、梅そして北斎の雪。

暖かい陽気に誘われ、近くの牛天神(北野神社)へぶらり。梅祭りは2月25日まで、今が一番の見頃です。

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ここは北斎富嶽三十六景「礫川雪の旦」(こいしかわゆきのあした)「雪の富士」牛天神境内にあった茶屋より描いた絵です。


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今はビルが建ち並び、富士を見るのは難しいが、茶屋は西側にあったというからちょうどこの辺りか、絵から想像しても北斎は大いに楽しんだことと思われます。

菅原道真は学問の神様ですが、最近は人の名前など思い出せなくなったりが多くなっているので、ボケと認知症の予防になればと牛の頭ををなでてきました。

 

小さな一歩。


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どんな時でも温かい思いやりの「ことば」は「勇気と元気」そして「笑顔」は人々の心に安らぎを与えてくれるものです。

○おかげさまで 笑顔たくさんありがとう 素直に明るくなりました
○日々心静か 言葉やさしく清浄なり 思いのままに
○優しい笑顔してますか 素直に明るくしてますか

この言葉と祈りが少しだけでも、「勇気と元気」をそして前へ進む小さな一歩になればと思っております。

詳しくは墨彩画「祝い額」からご覧になれます。