北斎86歳「須佐之男命厄神退治之図」
新型コロナウイルスの影響で「すみだ北斎美術館」も休館中(6月1日まで)で今は作品を観ることはできませんが、こんな時だから観たくなるのが「須佐之男命厄神退治之図(すさのおのみこと やくじんたいじのず)」北斎が86歳の時に描いた肉筆画です。
須佐之男命とその従者の前に15体の厄神がひざまずき、二度と悪いことをしないように証文を書かされている様子を描いたものです。
残念ながら関東大震災で焼失してしまいましたが、当時の美術雑誌に掲載された白黒写真の画像がを元に凸版印刷が復元を試み、完成した作品が「すみだ北斎美術館」常設展示され観ることができます。
86歳で頑張る北斎。北斎大好き人間としては新型コロナウイルスをひざまずかせることはできないにしても一刻もはやい終息と開館を願ってやみません。
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風に舞う「鯉のぼり」色鮮やかなれど。
先が見えない、コロナウイルス。感染拡大を受け休園中の東京ドーム、園内に人はほとんど出ていない、美しい青空に沢山の鯉の花が咲く。ここに子どもたちの姿が戻って来る日はいつになるのでしょうか?
花をうたう。
今日、5日は二十四節気の一つ「啓蟄(けいちつ)」です。
いつもの年ですと梅の花を見ると、何となく来るべき暖かくなる春に向けて期待がふくらみます。梅が咲いたら、今度は桜の開花はいつごろかと気にもなるものですが、今年は少し様子が違います。
思いもよらなかった新型コロナウイルスの感染拡大、その防止のためイベント、スポーツなどに中止や自粛の動きがあります。
そして昨日は東京都からはお花見の宴会自粛の要請がありました。
梅のほうが一足先に咲くからか、その美しさは“凛とした”というような、クールで引き締まったイメージがあります。一方桜の美しさは“華やか”という形容詞がぴったりなようです。
美しさの上では、どちらも甲乙つけがたしでしょうが、どうしても桜は、万事派手好きの太閤秀吉が醍醐の花見を行って以来、わいわいがやがや集団で見るイメージがあり、梅は一人あるいは小人数で、心静かに鑑賞するというイメージがありますね。
控えめでありながら、底知れぬパワーがある梅、そしてどちらかというと陽気な桜。
さてさて、不安が増すなかですが今年はどんな楽しみ方で春を迎えることができるのでしょうか?
「梅」型染版画と「屏風時計」
和楽多屋のある文京区には湯島天神、小石川後楽園、六義園などなど、梅の名所が沢山あるんですね。今それぞれに梅祭りが開催されています。
梅の季節ということもあり、今日は梅についての2作品を紹介させていただきます。
一つは型染版画の「梅」です。象形から発した文字を逆に現代の感覚や形に戻すという遊び心。型染と和紙が絵文字として新たな味わいを生む伊藤紘氏の作品です。
そして、もう一つは「光琳」の「紅白梅図屏風」を日本の伝統的な蒔絵技法により、金箔で煌びやかな輝きと蒔絵の美しさで表現した「屏風時計」です。
「屏風時計」
花は心を和ませてくれます。
牛天神(北野神社)の梅はどうかな?まだ少し早いかな?
近くですし、遅くならないうちに見に行ってくるつもりです。
鬼瓦の鬼が魔除け。
「節分」とは、立春・立夏・立秋・立冬の前日のことなのですが、立春が1年の初めとされるところから、春の節分が一番大切だと考えられ、やがて節分といえば、春の節分ということになったようです。節分会(せつぶんえ)は、立春前日に災厄をはらい一年の幸福を祈る伝統行事ですが最近では豆まきよりも、恵方巻きが節分の行事としてすっかり定着しています。バレンタインデーやクリスマスと同じように、企業や商売人のアイディアから生まれているようです。
豆まきには「鬼」がでてきますが、鬼はいつも悪役、福は内、鬼はソトです。
しかし良い鬼もいますので紹介いたします。それがこの鬼のアクセサリーで、デザインは「鬼瓦」から取られており「鬼瓦」は魔よけと装飾を目的としています。一般には悪であるはずの鬼が、魔物をよけてくれるのですね。
今日、成田山新勝寺 では大相撲の白鵬や遠藤、大河ドラマ『麒麟がくる』の明智光秀役の長谷川博己のほか門脇麦、木村文乃、堺正章、本木雅弘、市川海老蔵らが豆をまきます。
明日は「立春」一年の幸福を祈りましょう。
「神奈川沖浪裏」飾り方を考える。
「神奈川沖浪裏」の作品はたくさんあるのですが今回は少しでもイメージがつかめればと思い、能登ひば「神奈川沖浪裏」の作品およびクリスタルの「神奈川沖浪裏」作品の2点を取り上げて背景の暗いところに置いて撮影しました。
飾り方は工夫次第ですが、やはり暗い木目調の木や暗めの背景が方がより立体的に表現され絵が生きると思いました。参考になればと思います。
やっぱり北斎が好き!
北斎の記念品をまとめた、和楽多屋 on stores https://warakutaya.stores.jp/もご覧下さい。