和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

百寿、壽の寿。文字悠遊。

文字たちの多様な姿がここにはある。それは、弾み、躍動し、息づく。変幻、結集、競演する。謳歌し、逍遥する姿や風情、爛漫な様子に讃歌を贈りたい。文字悠々、非悠遊たれ。

f:id:warakutaya:20191209125414j:plain

百寿

 

f:id:warakutaya:20191209113844j:plain

壽の寿

 

型染版画

江戸小紋の着物や浴衣の模様、華麗な紅型など、その美しさを眼にしたことのある人は多いだろう。型を彫り糊を置き、色を差し、水元をして現われる型染模様は日本の伝統的手法から生み出される。これと同じ手法で表現されたのが型染版画で、そこには布と和紙のとの違いがあるだけで終始一貫の手仕事は、まさに人間が人間たる所以でもあったと言ってもいいだろう。
急速にデジタル化全盛、効率優先の感がある現代にあって、遅々たる歩みで積み上げる大切さと面白さを、あとに続く人たちにも感じ取って頂ければ幸いに思う。

(伊藤紘氏、型染版画より抜粋)

百寿のお祝いにいかがですか。