和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

“日本らしさ”が際立つ「江戸木目込み人形」



外国の方のお土産にも江戸木目込人形は人気です。それはやはり日本独特の着物や人気の歌舞伎のシーンがエキゾチックに感じるからでしょう。木目込人形は、衣裳を一枚一枚、木目込んで作るので、布の鮮やかさが引き立ちます。つまりより“日本らしさ”が際立つと言えるでしょう。
「江戸木目込み人形」元はといえば京都の上賀茂神社に仕える雑掌高橋忠重が、木切れに布を木目込んで人形を作ったのが始まりで、神社に仕える人物が始めたというところに、何やら神秘めいたものを感じます。
さて、普通の人形は、なにがしかの材料で人の形を作り、それに服を着せていくのですが、「木目込み人形」は衣服の皺や模様の形に本体に筋彫りを入れ、そこに布を押し込んで(木目込んで)作るものであり、それだけに自然の衣服の感じがでるというより、より人為的な、創作的な造形が可能だともいえます。そのことから、伝統工芸としての「木目込み人形」とは別に、一般の人々が楽しむ手芸としての「木目込み」人形が発達しています。
京都で発達した「木目込み人形」は、やがて江戸に渡り、独自の発展を遂げることになります。
■京の“はんなり”、江戸の“粋” 
和楽多屋「和」情報サイト」「特集」ページに掲載してます。

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