和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

大人の手習い

“六十の手習い”という言葉がありますが、本来子供の頃に修行すべきものを、かなり年を経てから稽古を始めることですね。ピアノやバレー、バイオリンというふうに習い事のほとんどは小さい頃から始めないとなかなか大成することは難しいようです。でも、たと…

街でみかけた「和」など

勤務する会社の最寄り駅は丸の内線の茗荷谷(みょうがだに)駅。東京方面からきて後楽園駅の次の駅で春日通りに面した文京区立茗台中学校の前です。茗台は、みょうだいではなく、めいだいと読みます。今日はその通りから見た中学の生徒さんの作品の「和」に…

諏訪の美術館の魅力

8月も今週で終わり、週末はもう9月。秋も近いですね。秋といえば食欲と同時に“芸術の秋”でもあります。私は秋とはいわず、ときどき美術館へ行くのが趣味です。私が住む東京には、大小を問わず、さまざまな美術館がありますが、たまには地方の美術館に行く…

江戸の粋と伝統工芸

江戸の文化を表す言葉として“粋(いき)”があります。同じ字を書いて関西では“粋(すい)”というのだそうですが、“粋(いき)”とは生活に必要なものだけではなく、どこか心の余裕というか、遊び心があるもののことを言うようです。(ちなみに“粋(すい)”の…

シーサーの魅力

シーサーといえば、今や沖縄のシンボルのようになっていて、知らない人はいないのではないかと思います。もともとは中国から渡ってきたらしいのですが、獅子(ライオン)をかたどった魔除けの像ですよね。19世紀末に、沖縄の民家に赤瓦を使うことを許された…

自分だけの美術館

私は美術館へ行くのが好きで、好きな作家のものが展示されるときはもちろん、普段でもふらりと寄ってしまうのが多いのです。特別展や有名な作家の展示会だと、人があふれて、ややもすれば人の頭越しであったり、隙間から作品を覗くことになってしまうことも…

「祭」─“ハレ”の効用

世界にも「祭」はたくさんありますが、日本にもほとんど毎月と言っていいほど、日本のどこかで「祭」は行われています。「祭」とは何でしょう。“ハレ”と“ケ”という言葉がありますが、“ケ”は「日常」を表し、“ハレ”はその逆の「非日常」を表します。つまり、…

日本画”でいいの?

日本の絵画といえば「日本画」ですが、この呼称にはいつも疑問を感じてしまいます。というのも、この言葉は明らかに「(西)洋画」に対する言葉で、「油絵」という画材から来る言葉があるなら、「膠絵」あるいは「顔料絵」というふうに言ってもいいわけです…

日常生活にも“アート”を!

以前、フジテレビ系で「日本の歴史」という番組がありました。草なぎ剛をメインパーソナリティーにして、日本の歴史をバラエティーの趣向で振り返るというものでしたが、なかなか興味深いものがありました。日本の歴史なんて、学校のときに習って以来、ずい…