和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

諏訪の美術館の魅力

8月も今週で終わり、週末はもう9月。秋も近いですね。秋といえば食欲と同時に“芸術の秋”でもあります。私は秋とはいわず、ときどき美術館へ行くのが趣味です。私が住む東京には、大小を問わず、さまざまな美術館がありますが、たまには地方の美術館に行くのも、趣があっていいですね。

私が印象に残っているのは諏訪の美術館。大都市の大きな美術館とは違って、個性豊かなユニークな美術館が多いと思います。

一番有名なのは、何と言っても「北澤美術館」でしょう。ここはエミール・ガレを代表とするアール・ヌーヴォーのガラス工芸品を集めていることで有名です。曲線を多用した装飾的なガラス工芸は、眺めているとほんと引き込まれてしまうような魅力をたたえています。

その他には、その建物が昭和18(1943)年に建てられた片倉製糸の「懐古館」を利用しているという諏訪市美術館、見ているだけで心が温まる「原田泰治美術館」、国宝や重要文化財を多く所蔵するサンリツ服部美術館など、さまざまな美術館があります。

私が諏訪の美術館が好きな理由は、作品を見終わった後にもあるんです。多くの美術館は諏訪湖湖畔に建てられているので、館を出ると眼前に広がる諏訪湖の美しさがすばらしい。都会の美術館ではこうはいきません。館を出ても、都会の喧噪に美術鑑賞をしたあとの余韻をすべてぶちこわしにしてしまうからです。その点、諏訪の美術館は、余韻をゆっくり楽しむことができますね。

みなさんもぜひ、諏訪にお立ち寄りの節は、美術館に足を運ばれてはどうですか?

スタッフ:MORI