和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

日常生活にも“アート”を!

以前、フジテレビ系で「日本の歴史」という番組がありました。草なぎ剛をメインパーソナリティーにして、日本の歴史をバラエティーの趣向で振り返るというものでしたが、なかなか興味深いものがありました。

日本の歴史なんて、学校のときに習って以来、ずいぶんご無沙汰でしたので、あらためて日本という国を考えるいい機会になったと思います。

最近の国立国語研究所の調査によると、大学生の3人に1人は、「春はあけぼの」の意味が分からなかったり、松尾芭蕉の俳句「古池や 蛙飛び込む 水の音」の“蛙”をカワズと読めない…そんな情けない結果だったようです。国際化で英語などの外国語を習うことは大いに必要なことですが、自国の言葉に対してこの程度では真の国際人とは言えないのではないでしょうか。まずは“己を知れ”ということですよね(^^

そうして振り返ってみると、まあ政治や宗教のことはともかく、日本人は、昔から芸術的なセンスがかなり高かったということに気づきました。縄文土器のあの大胆さ、中世の絵巻物のドラマチックな創作力、海外の有名画家にまで大きな影響を与えた浮世絵など…、改めて見直してみると、素晴らしい作品が多いことに気づかされます。

そしてそれは決して高尚な芸術ばかりではなく、日常生活にも“アート”を取り込む独特のセンスの良さを感じるのです。

和楽多屋HP ⇒ http://warakutaya.com/

スタッフ:MORI