和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

しらけ世代も悪くない?

星座や血液型でタイプを占ったり、国民性、県民性で性格を云々したりしますよね。あれってどれくらい当たるのでしょう。言われてみると、なるほどと思ったり、いやそこは違うんじゃないのって思ったりさまざまですね。まあ、個人個人は十人十色なのだし、全員が同じわけはないのですが、全体としての傾向を探る上では、そういうグループ分けは有効らしいのです。



そのような傾向を探るのに“世代”というのがあります。「団塊の世代」というのが一番有名ですが、その他にも、「新人類」や「ハナコ世代」、「オタク世代」なんていうのもあります。で、それぞれの世代にはそれぞれの特徴があるのですが、ちょうど私の年代、昭和30年前半生まれ達には、なぜか明確な世代名がないのです。前の世代である「団塊の世代」があまりにもインパクトがあり、後の世代である「新人類」がこれまた際立った性格を持っているため、両者にはさまれた私の年代は、ほとんど目立ちません。苦し紛れに「ビトウィーン世代」あるいは「谷間の世代」と呼ばれることもあります。



どうして日本人が世代にこだわるのかという理由の一つに、日本国内では民族問題や階級問題が少ないからというのがありますが、いずれにしても、とにかくグループに分けて物事を考えるのが好きなようです。それは他のグループとの“違い”を感じることによって連帯感をもったり、アイデンティティの証明になるからなのでしょう。



そう考えると私の年代の連帯感のなさには、一種の潔さすら感じます(^^; まあ、世代名すらはっきりせず、唯一それらしいのは“しらけ世代”なのですから、さもありなんという感じです。



でも、だからこそ、いい意味での“個人主義”を一番体現しているのが、私たちなのではないか…なんて思ってもみます。あるグループが連帯感を持つのもいいのですが、それがいきすぎると争いがおきたりしますよね。そういう意味では“しらけ世代”も“個人主義”も、そう悪くないのかもしれません(^^



和楽多屋スタッフ:MORI