和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

ライブのパワー

昨日の記事で、SENが能の舞台を生で観て感激した話をしていました。確かに生は迫力が違いますよね。舞台の芝居でもスポーツの試合でも音楽のコンサートでも、テレビで見るのと、実際にその場にいて見るのとは大違いです。

最近はあまり行く機会がないのですが、前はよくライブコンサートへ行きました。当たり前のことですが、その迫力には圧倒されます。
普段、CDで同じ曲を聴いているのに、やはり全然違うのです。ミュージシャンの息吹、表情、汗…そんな音楽以外の要素もすべて一つの演奏として観客に迫ってくるからだと思います。

SFに「エンダーのゲーム」という作品があります。少年たちが戦争シミュレーションゲームでそのテクニックを磨いていくのですが、実はそのゲームは本当の戦争だったという話です。
テレビゲームは今や本物そっくりのリアルさで迫力満点ですが、やはり本物とは違います。少年たちは最初から本当の戦争だと分かっていれば、果たして平常心で殺戮を行うことができたでしょうか。

現代の犯罪において、たびたびテレビゲームなどの影響が云々されますが、確かにゲームと本物の違いをしっかりと認識させておく必要はあると思います。ゲームをあくまでゲームとして楽しめるのは、これが本物ではなくゲームであるということがしっかり分かっているからなんですよね。

ライブのパワーって貴重です。それは本物に触れるということ、本物には本物の理屈ではないパワーがあるということなんだと思います(^^

和楽多屋スタッフ:MORI