和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

趣味はなんですか?

「趣味はなんですか?」と聞かれて、あなたならどう答えますか?
読書、映画鑑賞、スポーツ観戦…。いろんな趣味がありますが、そこで「仕事が趣味です」なんて答える私のような人間は、まさに仕事人間の典型で、若い人たちからは軽蔑の対象となるのでしょう。

しかし、考えてみてください。趣味が生活に潤いを与え、人生を楽しくするものであるならば、仕事だって、単に収入を得るだけではなくて、“楽しみ”があってもいいはずです。仕事はただお金を稼ぐものであると考えるから、苦しいものになってしまうのです。

そんなこと言っても、芸術家のようにある種趣味を仕事にした人ならいざしらず、一般の人にとって、仕事とは、決して楽しいものとは思えないというのが、ほとんどかもしれません。

でも、たとえば、毎日単調でしかない家事にいろいろ工夫するポイントを見出して、とうとう家事評論家になってしまった主婦や、営業マンが、自分のノウハウを体系化して、本を出版してしてしまった人もいます。これらの人たちは、実は自分の仕事に、密かに“楽しみ”を見つけてしまった人たちではないでしょうか。

高度成長時代の「モーレツ社員」のように、ただ会社のためにがむしゃらに働くのはつまらない。かといって、仕事は適当にこなして、残業などいっさいせず、ひたすら趣味に走るのもどうでしょうか。どんな仕事でも、それを苦にせず、逆に楽しみを見出してしまう、したたかさが、私からみればクール(カッコいい)な生き方だと思うのですが、いかがでしょう。

和楽多屋スタッフ:MORI