彼岸
来週からお彼岸に入ります。20日が春分の日なので、その前後7日間を彼岸とするので、月曜の17日から彼岸に入るわけですね。
お彼岸はお墓参りをする日とされていますが、これは“彼岸”という仏様の世界を求めさせようという彼岸会(ひがんえ)という仏教行事が起こり。春分や秋分の日が選ばれてたのは、その日は太陽が真西に沈むので、西方極楽浄土をイメージしているからとのことです。
彼岸が仏様の世界なら此岸はこの世の現実の世界です。仏教によると苦しみの世界らしいですが、なかなかどうして捨てたものでもありません(^^ 確かに苦しいことも多いのですが、楽しいこともまたこの世で起きるのですからね。“清濁併せのむ”という言葉がありますが、この世では善と悪が同居し、その両方を受け入れなければ生きてはいけないようです。
そういえば、落語に『地獄八景亡者戯』というネタがありました。本来忌み嫌うべき地獄を亡者たちがおもしろおかしく旅をして、中には閻魔様を手玉にとるようなやつも出てくるお話です。そこに庶民のしたたかさというか底知れぬパワーを感じてしまいます。それくらいでないと、苦しいこの世を生き抜いてはいけないということでしょうか。
彼岸から話がとんでもないほうに行ってしまいましたが、やはりお彼岸にはお墓参りをして、先祖を敬い亡き人を偲んでくださいね。
和楽多屋スタッフ:MORI