和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

甘茶

今日は花祭り灌仏会=かんぶつえ)、つまりお釈迦様が生まれた日です。しかしイエス・キリストが生まれた日としてクリスマスが大々的に祝われるのに比べ、この日をお釈迦様が生まれた日ということを知らない人さえ珍しくないというのはどういうことでしょうね(^^;

ま、それはともかく、この日は甘茶をお釈迦様の像にかける行事が行われることになっています。なぜ甘茶かというと、お釈迦様が生まれた日、甘露の雨が降ったという言い伝えがあることからなんですね。

甘茶は初夏にアジサイのような花を咲かせる雪の下(ゆきのした)科の植物です(もっともアジサイ属ですから当たり前かもしれません)。葉を乾かすとフィロズルチンという物質が生成されて甘くなり、これを煮出して作るのが甘茶というわけです。甘味飲料や加工食品の甘味原料として使われることも多いということです。

クリスマスをあれだけ盛大に祝うのですから、花祭りも忘れずに、せめて甘茶でもいただいてみてはいかがですか?

和楽多屋スタッフ:MORI