和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

凄さの底力を見る。「街の文字たち」伊藤 紘著

   

                                    

伊藤紘氏の文字に対する愛情とそれを極めていく姿勢には並々ならぬものがあることを型染版画で何度となくお伝えしておりますが、氏の既刊本「街の文字たち」を見ることで、そのことが大いに納得できます。解説文、写真そして行動力まさに文字のプロフェッショナルです。頭が下がります。

以下に伊藤紘氏の言葉を引用させていただきます。

街の文字、生き生きと
四半世紀というと長いようで短く,短いようで長い。前者は年齢に関して感じるし,文字たちの変遷のありようをみると,後者の感でもある。
仕事の合間に,全国の文字たちを採集し始めた契機は,文字に接する機会が多い割りに,あまりにもその原点について無知であることと,新しさを追求するあまり,本来のかたちや意義を吟味することなく,日常を流れていくことへの危機感にあった,といってよいだろう。
根源には無論,文字が好きであったことは含まれるが,かたちあるものは滅するものだ,という一種の無常観も少しはあったようだ。

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http://www.warakutaya.com/katazomehanga051.html

和楽多屋スタッフ:SEN