和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

簪縁起

女性の髪を彩る髪飾りはいろんな種類がありますが、日本では古くは縄文時代まで遡ることができるそうです。しかし、その頃の髪飾りは魔除けの意味もあったようですね。

その後、奈良時代に中国からもいろんな髪飾りが伝わってきたようですが、平安時代になると、ご存知のようにその頃の女性の髪型はストレート。やがて髪飾りは廃れてしまいました。

髪飾りが復活したのは安土桃山時代で、それは髪型がいわゆる日本髪が台頭してきたからです。日本髪をまとめるのは「かんざし」が用いられました。

江戸時代になると、髪型も複雑になり、ますますいろいろなかんざしが使われました。

こうして歴史を遡ると、髪飾り一つでも奥深いことが分かりますね(^^

また、髪飾りであるかんざしの着け方にもいろいろ様式があるようで、江戸時代にはその様式によって職業や地位が分かったとか。なかなか興味深いです。

もちろん現代では、そのような様式にとらわれず、ファッションとして髪飾りは存在し、たとえ日本髪に使うかんざしとて、現代の髪に活かして、ファッションを楽しむ人もたくさんいらっしゃいます。

「和楽多屋」に、新しいかんざしが登場しました。
http://www.warakutaya.com/ginzaiku.html

和楽多屋スタッフ:MORI