シジミ
江戸時代の庶民の生活はシジミ売りと納豆売りの売り声で始まったそうです。近頃ではスーパーなどにこちらから出向くのですが、この物売りの声というのも、なかなか風情があっていいですね。
ところでシジミの話。シジミは昔から肝臓にいいと言われてきました。シジミには良質のタンパク質が含まれており、かつ低カロリー、肝臓の働きを促進するグリコーゲンや貧血防止にも効果があるビタミンB12も含んでいるほか、鉄分も豊富に含んでいます。飲み過ぎ食べ過ぎの肝臓や胃を癒すにはもってこいの食材ですね(^^
シジミは夏と冬が旬であり、夏のシジミは「土用シジミ」、冬のシジミは「寒シジミ」と呼ばれていますが、どちらかというと「寒シジミ」のほうがおいしい。そういう意味でも今がシジミの食べ頃と言えるでしょう。
さてシジミの料理ですが、やはりみそ汁でしょう。「アサリは身をシジミは汁を」といわれるように、シジミはコハク酸を多く含み、エキス分が出た汁はおいしいと江戸時代から言われています。
作り方は普通のみそ汁と同じですが、砂抜きはきちんとしておきましょう。約10倍の水に3時間ほどつけておけば大丈夫です。その際、上に新聞紙などをかぶせておくといいということです。
型染版画「駅弁たち」伊藤紘作
そういえば、山陰本線松江駅の駅弁に「大和しじみのもぐり寿し」というのがあるそうです(^^
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和楽多屋スタッフ:MORI