和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

現実の風景と心象風景


実際に目にした風景を切り取り、永遠の中に閉じこめる…。写真は、そう定義できるかもしれません。

しかし写真の風景は現実のものでありながら、撮影する人がどうレンズを向けたか、どんな思いでシャッターを切ったかで、ある意味現実以上の意味をもつ場合があります。

街を歩くといろんな風景に出会いますが、何に興味を抱いてカメラにおさめようと思ったかは人それぞれ。しかもそれをロングでおさえるかアップに迫るか、カメラアングルによっても意味が変わってきます。

写真は現実の風景でありながら、その人の心象風景なのかもしれないのです。記念写真にしてもそうです。他の人から見れば、ただ人が映っているだけにすぎませんが、その写真に関わりのある人から見れば、それは大切な思い出の1ページなのです。
今回の大地震の際にも、泥の中から発見された記念写真を見て、感激で涙を流している人が多くいました。その人たちにとっては、写真はただ現実を撮しただけのものではなくて、心を撮した大切な宝物なのですね。

自費出版で“自分史”を丁寧につづって出す人がいます。それはもちろん文字による思い出の形づくり。

しかし、写真による思いで作りも大いにあり得るように思います。ときには文字よりも強く心を動かすのがビジュアルの世界です。

作文が苦手な人は、写真を撮り溜めて、1冊の自分の心象風景をまとめてみませんか? (スタッフMORI)

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