和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

普段使いの“和”

warakutaya2006-09-10


“和”や“和風”というと、何やら古めかしいイメージもあるのですが、逆に現代の若者にとっては、新鮮なものとして、受け入れられている面もあるんだそうですね。お父さんお母さん世代にとって日本風なものというのは、小さな頃から慣れ親しんだものでありますが、若い人たちにとっては、小さな頃から西洋の文化に多く触れているわけですから、かえって“和”が新鮮に映るようです。

そこで、モダンな和というか、生活の中に和のテイストをとりいれることが、“新しい”ということになっているだとか…。

そういうことを提案した本の一つに『ちょこっと和のある暮らしがなんだかとってもワクワクする!』(金子由紀子著・すばる舎刊)があります。この本を読んでいると、生活のあらゆる面で、和を見直し取り入れることによって、癒しがあったり、逆に刺激があったり、なかなか面白い発見がありました。

たとえば、風呂敷や手ぬぐい。こんなシンプルな布きれなのに、使い道は非常に広い。風呂敷はスーパーのレジ袋の代わりに使えるし、手ぬぐいは、ターバンやハンカチにも…。それに、物を包むだけの布に、これほど美しい素材とデザインを与えた国はないのだとか。まさに日本の職人さんたちの美意識の賜ですよね。そういう普段使いのものにさえ、美しい物にしてしまう、日本人のセンスの良さを感じます。

スタッフ:MORI