和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

日仏友好

その1.「パリっ娘」が日本の「染め」にチャレンジ

フランスの名門美大生の若い娘さんが、日本の染色を学ぶため、東京新宿にある手描友禅の工房に何日間か研修生として修行する様子を、たまたま9/10日の日曜日だったと思いますがTVで見ていました。
伝統工芸の染色技術を説明するのは現在、後を継いでいる息子さん、日本語とフランス語と、かたこと英語での指導でした。

なによりも面白かったのは、息子さんの指導のあと既に現役を退いているいかにも頑固一徹とお見受けする会長さんが出てきて指導する場面でした。

指導するのは生っ粋の江戸っ子職人、かたやパリっ娘。テキパキと厳しく教える江戸っ子職人、「シショウのシショウ」「息子さんの教え方と違うという」パリっ娘、ときには二人(師弟?)の話がまったく噛み合わない。
そんなにあまい世界ではないことは百も承知で教える師匠の師匠と必死でなにかを身につけようとするパリっ娘のやりとりは、下手な漫才をきいているよりはるかに面白かった。

「ドウモアリガトウゴザイマス」「ドウモスイマセン」「ゴメンナサイ」パリっ娘はこんな言葉をくり返す。
この日本語は絶対忘れないだろう。

職人気質と明るいパリっ娘。言葉は通じなくても心は通じる。研修最後の日、感謝するパリっ娘の表情、江戸っ子職人の優しい表情が印象的でした。
しばらくしたら又、来るそうです。ぜひとも修行の続きを見たいものです。


その2.南仏からのメール

パリっ娘と頑固な職人さんとのほのぼのとした印象がまだハッキリと頭に残っている9/12(火)和楽多屋に南フランス在住の日本人女性の方から商品に対する問合せをメールでいただきました。えっ!南フランスから。と、びっくりもしましたが、大変うれしくもおもいました。その後2〜3回メールを交わしております。
しかしこうした情報の世界は私たちが考えている以上に狭いというか、改めて責任と微力であっても何かお役にたてることが必ずあるという思いでいっぱいです。日仏友好のための橋渡しくらいはできるのではと思っています。

自分達にできること、それを見つけて発信していく。そんな思いでスタートしたネットですが現在は、まだまだの内容です。
「サンショは小粒でピリリと辛い」と思われる「和」情報と商品の提供を目指していきたいと思っているのですが。試行錯誤が続いています。
徐々に内容のあるサイトにという思い、目を放さないでくださいネ、の思いが入り交じります。
スタッフ:SEN