和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

それでも「和」にこだわる?

昨日、人形町のある和雑貨のお店でお話をしていたときのことでした。いろいろ「和楽多屋」のサイトの趣旨をお話ししていたところ、ご主人が難しい顔をして、こう言われたのです。
「それでも“和”にこだわりますか…」

このお店は手作り・伝統工芸のお店としては超一流で、自ら新製品の製造にも関わるメーカーでもあります。日本人はもとより、間違いない純日本製しか扱わないところから、本物にうるさい外国人もよく訪れるお店です。そんな和のプロフェッショナルが、そんなことをおっしゃるのだから、私は少々面食らってしまいました。

しかし、よく聞くともっともな話。今伝統工芸に携わる人たちや、和物を取り扱うお店はたいへんなんだそうです。特に国産・日本製を貫こうとすれば…。形だけ真似て外国で安く作った“メイドインジャパン”がお土産物屋さんなどに氾濫し、本物を作るところは衰退の一途だということ。

それでも本物の和にこだわるのは、なぜでしょうか。それはやはり本物は本物だということ、後世に偽物は伝えたくないという職人の意地、心意気からではないでしょうか。

それを分かってくださるお客様は、必ずいるはずです。だからこそ和にこだわり、本物にこだわる…。そう、私たち「和楽多屋」もそうありたいのです。だから…
『それでも「和」にこだわります!』

スタッフ:MORI