和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

いいものと長いおつきあい

使い込むほどにいい味になる─日本の工芸品にはそんなものが多くありますね。

たとえば漆の器。何十年と使い込むうちに、色の深みが増し、味わいのあるものになります。確かにその他の器に比べて値段は高いかもしれませんが、愛着をもって接すれば、それだけ長いお付き合いができるわけですね。

それから印伝もそうです。印伝とは、なめした革に染色を施して漆で模様を描いたもので、バッグなどに使われているものです。手触りが非常によく、これも使い込むうちに、いい味わいがでるものです。

以前、このブログでも言っていた「用の美」とは、まさにこのことを言うのでしょう。ただ形が美しいだけではなく、日常生活で使うことによって、その美しさが冴える…それは物を大切にするという、エコ精神にもつながります。本当にいいものと長い長〜いおつきあい、それが和の精神なのかもしれません。

スタッフ:MORI