和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

ひと、それぞれの江戸っ子

少々の晩酌と食事をしながら新庄劇場のドラマを夢中で見ていました。大変感動的に終了したが、これからの彼の生きざま「夢」の続きのドラマがまた始まる。楽しみだ。

話は違うが、寝ようかという時に何故か今夜はこんなことを考えて眠れなかった。「オマエの知り合いで江戸っ子と思える人間がいるか?」とそしてそれを自問自答。布団に入ったら直ぐ眠れるタイプではなく、眠れないときは寝なくても良いと思うほうなのでちょっと考えてみた。

江戸っ子というひびきから思い浮かんだのは「江戸」「粋」「職人気質」「八百八町」「熊さん、八っぁん」「火事と喧嘩」あとから「歌舞伎」などなどでした。じぶんの短い物差しから思い浮かぶのは庶民的なことばかりでアーチストは出てこなかった。

まずでてきたのは何故か友人の顔だった。彼は浅草生まれで男気は充分だけど「粋」じゃないよな。江戸というより明治維新を生きてるって感じ。当方のスタッフ浅草のボーイさんも浅草生まれ、自らを「江戸っ子」だからと口にしてる。いい線いってるが優しすぎる気がする。こういう話は彼の得意とするところだろう。もう一人イラストレーターの彼は半端な東京人より東京の情報は豊かで、しかも可成り「粋」を思わせるが生まれも育ちも大阪。浪速っ子じゃん。じゃんは横浜「浜っ子」言葉だ、「浜っ子」は東京の下町っ子に似ていると思う。
自分は葛飾の生まれで渥美きよし演ずるフーテンの寅さんと生まれ育ちは似ているけど、どんなにひいき目にみてもやっぱ明らかに田舎の江戸っ子で自分は対象外で親父、お袋、兄貴も出てきたりしたがすぐ通り過ぎた。

美空ひばりの歌にある「うちの隣のおばさんは神田の生まれでチャキチャキ江戸っ子お祭り騒ぎが大好きで…」とあるがやはり、隅田川を境に浅草、神田、深川あたりなのか?
それじゃあ、いないのかと思うと、以外や以外、私の思い浮かぶ「江戸っ子」的なひとにはむしろ女性のほうが多かった。これも時代の反映なのかなあー。

本来「粋」など、こんな発想でするものではないんだと思うが、「江戸っ子」というひびきは大好きだし「職人」さんとのおつき合いも増えてきてるのでこれからは「粋」や「職人気質」についてもっと勉強してみようと思う。
秋の夜長、あなたのまわりにいる、あなたの感じる「江戸っ子探し」をしてみてはいかがですか。

スタッフ:SEN