和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

新しい年の幸せを呼んでみませんか?─藤直晴氏の「七福神」

12月6日のブログで「縁起物」のお話をしましたが、本日はその中でもとびきり縁起のいい《七福神》について…。なぜ“とびきり”かというと、招き猫などは1匹だけのものが多いですが、縁起のいい神様がとにかく7人もいらっしゃるのですからね!(^^

ところがこの七福神、最初から7人いらっしゃったわけではないそうです。
最初は恵比須と大黒天のお二人だけだったということ。それが証拠に今でも関西の商家では、このお二人を祀る風習があります。

恵比須さんは、七福神の中でも唯一日本の神様。商売繁盛の神様として有名です。特に関西では「商売繁盛笹もってこい!」と威勢のいいかけ声がかかる十日えびすのお祭りでなじみが深いですよね。
大黒さんは豊作の神様。大きな袋もっているので、日本の大国主命と混同されたようですが、実はヒンズー教の破壊の神、シバ神で、仏教に帰依してからマハーカーラとなり、飲食を豊かにする神として信仰されました。

さて、次にメンバーに加わったのは、学問や芸能の神様の弁才天。紅一点の神様です。やっぱり少しは色気が必要だと思ったのでしょうか?

さらにその後、勝負事の神様である毘沙門天弥勒菩薩の化身といわれる布袋和尚、そして福禄寿と寿老人を加えて、七福神のオールメンバーがそろいました。なぜ7人なのかというと、『仁王経』というお経に書かれている「七難即滅七福即生」という言葉からだといわれていますが、はっきりしたことはわかりません。

七福神信仰は室町時代末期頃の京都に始まったといわれています。それが江戸時代になって全国的に広がり、各地で「七福神めぐり」などのツアー(?)が誕生したり、正月に枕の下に七福神の乗った宝船の絵を入れておくと良い初夢が見られるとかいう縁起担ぎなどが生まれました。

お正月ももうすぐ。あなたの家にも七福神を招いて、新しい年の幸せを呼んでみませんか?

「和楽多屋」では京都で活躍されている染色アート作家の藤直晴氏のご協力を得て、七福神などの開運招福の祝額をご紹介しています。伝統のなかに新しさを加え、お店などのインテリアとして、また開店祝、開業祝、新築祝や還暦、喜寿、米寿などのお祝いにいかがですか?
 ⇒ http://www.warakutaya.com/iwaigaku.html

スタッフ:MORI