がんばれ松坂！

今朝のテレビで、ようやくレッドソックス入りが決まった松坂の記者会見の様子が流れていましたね。“怪物”といわれるだけあって、堂々と落ち着いた様子でインタビューに答えているのが印象的でした。

日本人メジャーリーガーの数も最近ではずいぶん増えましたが、やはり文化も言葉も違う異国で生活をし、なおかついい成績を上げるというのはたいへんなことだと思います。松坂が会見で、入団の決め手となった理由について、「大切な家族をサポートしてくれる部分」と語ったのは、精神的な安定が何よりも必要だということを、彼自身が感じていたからでしょう。

「郷にいれば郷に従え」という言葉があります。異文化で生活をするためには、その国や地域の生活習慣に慣れなければいけません。ところがその習慣というのは、実に些細な部分にまで及ぶもので、たとえば、挨拶の仕方だとか、食事のマナーだとか、生まれてからずっとそのやり方を繰り返していて、頭ではなくて体で覚えているものがほとんどです。これは無意識に刷り込まれていることですから、変えようと思っても、そうそう簡単に変わるものではありません。生活習慣だけならまだしも、考え方も違う部分が多いはずですから、それに慣れるのも大変でしょう。

言葉の問題も大変ですよね。よく外国の人と話していて感じるのですが、ものすごく日本語がうまい人でも、その言葉の奥にあるニュアンスまでは理解していないことが多い。単語の意味を知るだけでは、うまくその国の言葉を話せないということです。

そうなるとどれだけコミュニケーションというものが難しいかが分かりますよね。実はこうしてブログで日本語の文章を書いていても、その意味が正しく伝わっているか不安です(^^;　たとえこれを読むのが日本人であっても…。

松坂は今後も野球の練習を続けて、メジャーリーガーとして活躍してくれるでしょう。しかし、生活の練習にも取り組んでアメリカの生活に慣れ、うまく周りとのコミュニケーションを深めていって欲しいと思います。

スタッフ：MORI