和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

落ち葉と公衆マナー

今、私の家の前はちょうど街路樹のイチョウが葉を落としていて、道路が黄色く染まっています。北海道などの北国はもちろん西日本各地でも、もう雪が降っているというのに、東京の都心は、季節だけはのんびりしたものです。



さてその落ち葉で黄色になった道路なんですが、ところどころが黒くなっています。その道路の前の家、あるいはお店が落ち葉を掃除しているところとしていないところがあるからです。さらに細かく見ていくと、自分の家の前だけきちんと掃除しているところと、少し余分に隣の分まで掃除しているところとがあります。これもなかなかその家の人の公衆マナーに対する考え方がわかって面白いですよね。



公衆マナーといえば、そんな堅苦しい言葉なんかなかった時代は、家庭で教わったり、ご近所の方がそれとなく教えてくれたり、あるいは手本を示してくれて、自然と身についたものでした。あえてそんな言葉を持ち出す必要もなかったのですね。それはその人間の品格や教養を示すことになったのだと思います。



ところが今は電車の中のポスターで訴えたり、テレビなどのメディアでキャンペーンなどを展開しないとわかってもらえない時代になってしまいました。何度も例に出して恐縮ですが、和楽多屋の「孫徳かるた」は、遊びの中で自然にそういうマナーも学べるツールとして、“やっぱりこれはいい商品だなあ〜”ってますます自信を持つようになりました。こういうのを《手前味噌》というのでしょうけどね(^^;;



スタッフ:MORI