和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

やったネ38歳、弘山晴美

陸上競技で私が一番楽しみなのはマラソンと駅伝。これは余程の事がない限りTV観戦は欠かさない。
17日(日)に行われた全日本実業団対抗女子駅伝が岐阜長良川競技場発着の6区間で行われた。目の離せない、まれに見る上位チームの競り合いが続いて見てる私にとっては非常に面白い展開だった。しかし本当の感動のクライマックスはこの後のアンカー勝負にあった。年齢が38歳の資生堂は弘山、三井住友海上は19歳大崎。失礼ではあるが、年齢的にみても世代交代と考えても不思議ではない。これまでに弘山は充分頑張ってきたし、もういいよという思いもあった。

資生堂は、首位の三井住友海上に10秒差の2位でたすきを受けた弘山晴美が、2キロ手前で先頭に並び、大丈夫か、大丈夫かとハラハラドキドキがしばらく続いた。、競技場の手前で抜け出し、振り切った瞬間、今度はさすがは弘山、やはり弘山、凄い弘山、頑張ったね弘山、良かったね弘山に変わっていた。冷静に分析すればこれまでの彼女の実績からいっても負けるはずはないのかもしれないが、シドニーオリンピックの選考の無念さなど考えると不安になる。これまでの弘山には競技生活において心から喜べたことが少なかったのではないかと思ってしまう。しかし名古屋国際女子マラソンで念願かなって優勝。そして今回の駅伝ではアンカー晴美さんに是非テープを切ってもらたいというメンバー全員の思いがひとつになり優勝。ゴールの瞬間メンバー全員が号泣、感動で見てる私もジンときた。

高橋尚子野口みずきの華々しさ、福士や渋井の明るさなどにどうしても目がいってしまうなか、いろいろあったが夫婦二人三脚、よくもここまで頑張ってきたよねと拍手を贈りたい。
女子陸上のなかではこうした頑張る弘山を目標にする選手が大変多いということですがうなずけます。
今回惜しくも敗れたがこれからが楽しみの19歳大崎選手、彼女のこともしっかり記憶させてもらいました。

スタッフ:SEN