和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

圧倒的な迫力の曼荼羅

先日、あるお宅へ曼荼羅を見に行きました。偶然そこに引っ越した方が、家の中から何十点もの曼荼羅を発見したんだそうです。

みなさん曼荼羅ってご存知ですよね? 仏様がたくさん描かれた絵で、悟りの世界や宇宙観を表したものです。

それまで私は本などで見たことはありましたが、これだけの数を、しかも本物を見たのは初めてでした。それは圧倒的な存在感があって、画面全体から迫ってくる「気」を感じます。よくよく細部を見ると、まるで米粒に描く絵のように、実に細い線や細かい点が描かれているんですね。それが画面全体にびっしり描き込まれているんです。たとえば仏様の顔が何百とならんでいて、その一つひとつが丁寧なタッチで描かれています。全体を見て驚き、細部を見て驚き、まさに驚きの繰り返しでした。

この曼荼羅を描くには、とてつもなく集中力がいって、数分書いては、数時間休まないと描けないんだそうです。普通の仕事なら逆ですよね。数時間働いて、少し休むのが普通です。それだけたいへんな作業なのでしょう。だからこそ修業の一つになるのでしょうが。

今後これらの曼荼羅を一般に公開する計画があるそうです。具体的な日時が決まったときは、このブログでもお知らせしますので、ぜひ、この驚きと感動をみなさんも味わってみてくださいね。

スタッフ:MORI