和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

エキサイティングな日本人気質?

今日、1月10日は関西では「商売繁盛笹もってこい!」で有名な『10日えびす』。



この『10日えびす』は、御狩神事(みかがりしんじ)と言われていて、鎌倉時代には実際に狩猟をして神意を窺うために謹慎斎戒の忌籠(いごもり)が行われていたようです。



期間中、さまざまなイベントがあるのですが、その中でも有名なのが本殿参拝の一番乗りを競う「開門神事福男選び」。今年は約2000人が参加して、一番乗りは元高校球児で、昨年に続き2度目だとか。相当の強運の持ち主と、神社側でも驚いているそうです。



この福男選びは、今年の運試しという意味もあると思いますが、一時は競争が過熱して、問題になったことも。確かに何千人もの人間が一カ所をめがけて一気に走り出すのですから、ケガ人が出たり、トラブルはありますよね。そういえば、岸和田のだんじり祭りといい、祭りにはそういうケガや物の破壊など、危なっかしい要素があるものが多い。だからこそ、人々の血が騒ぎ、日常の“ケ”の世界から、非日常の“ハレ”の世界が現出するのでしょう。



一見、大人しいと思われる日本人の気質の中にも、そういうエキサイティングな面があることは、結構興味深いなあ、と思ってニュースを見ていました…。



和楽多屋スタッフ:MORI