和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

愛情が和の心

『和楽多屋』では主に“和”に関する雑貨を扱っていますが、個人的には、食べ物の“和”も大いに関心のあるところです。しかも、伝統的とまでいかないけれど、決して現代的とは言えないレトロな食文化が…。



そういえば、昭和レトロの街並みを再現したフードテーマパークなどがありますが、どうも一定の年齢以上になると、“懐かしさ”の食欲につながるということなのでしょうか。



小さい頃家族で出掛けるイベントいえば、レストランへ行くことでした。今から思えばたいしたメニューじゃないんですが、それでも当時はすごいご馳走で、馴れないナイフとフォークを使ってハンバーグと格闘していたことを思い出します。そういう舌の記憶って、周りの風景とともに、強烈にいくつになっても残っているものですね(^^



もちろんフードテーマパークでなくても、老舗レストランと言われるところでは、昔ながらの味を出してくれます。東京でいえば、「煉瓦亭」「資生堂パーラー」「たいめいけん」「かんだ藪蕎麦」などでしょうか。



これら長年続いてきたお店は、仕事が丁寧。そして食べ物にたいして限りない愛情を感じます。商売はこうでなくっちゃいけません。だからこそ、若い人たちにも受けるのでしょう。



物に愛情を持って接する…これが和の心のひとつなんだという気がしますね(^^



『和楽多屋』スタッフ:MORI