和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

小田原から来客、そして「用の美」

金城次郎さんの作品について小田原のHさんから電話での問い合わせがあり、商品を送っていただくか当方に伺うかということでした。
この作品は大変人気がある人間国宝の金城次郎さんの「ぐいのみ」でした。Hさんは他にも次郎さんの作品を持っておられるとのことでした。
ネットに掲載された「ぐいのみ」はあまりきれいに撮れていなかったので再撮影を考えていた矢先のことでした。

東京に、ついでもあるのでということで先週の1/12にお見えいただきました。
この作品は金城次郎さんの壷屋時代の作品で箱書きには「壷屋」と「金城次郎」の落款が中では無く表に押されている珍しいものでした。
TVで見る「なんでも鑑定団」などではこうした箱書きが有ると無いでは、その価値に可成り影響があると言っております。
しかし、Hさんは飾っておくのでは無く、実際に使って楽しむのだから箱書はあまり気にしないということでした。9/14にスタッフMORIがブログに書いております「用の美」そのものだと思います。

民芸運動に参加し民衆の用のための美を追求した濱田庄司さんから学んだ金城次郎さん。こうした方に使ってもらって、さぞかし喜んでいることと思います
Hさんがそれを手にして上から、下から、横からと眺めるその眼差しは印象的でした。会ってお話ができ、今後に役立ついろいろな情報もいただけました。
有難うございました。2/16〜18に沖縄に行ってきます。こうしたお客様の声を参考にしたいと思っております。

和楽多屋スタッフ:SEN