和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

コミュニケーション

コミュニケーションが大切だということは、誰しも異存がないと思います。人は社会の中で生きていくものですから、他者とのかかわりが大切だということは、当たり前ですよね。

しかし、ときにはそのかかわりが面倒だと思ったりすることもありますよね。人間というのは、わがままな動物ですから、人の中にいれば人をうざったいと思い、一人になったら一人になったで、今度は人が恋しくなったりするものです。

この間、一人旅の楽しみを書いた本を読んでいたのですが、たまの一人旅は、一服の清涼剤のように、精神を活性化させてくれ、改めて社会に中で活動しようという意欲を沸かせてくれるらしいです。もっとも一番困るのが食事だそうで、グループ客の中で、いかに一人で食事をしていても侘しくみえないように、いろいろ工夫をするらしいのですが(笑)

社会の中で“一人”というのは、どうも異質なものに見られるようですが、それでもその人がコミュニケーションを拒否しているかというと、必ずしもそうではないかもしれません。実は自分自身も、ひとつの“他者”といえるのではないでしょうか。自分とちゃんと向き合うことができ、コミュニケーションをとることができて始めて、本当の他者とのコミュニケーションがとれるのかもしれません。たまたま一人でいる人は、そのいいチャンスなのかもしれませんからね。

和楽多屋スタッフ:MORI