和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

犬派と猫派

好きなペットによって、犬派と猫派に分かれるようです。
犬の好きな人は、あの忠実なところが可愛いと言い、猫の好きな人は、あの自由なところが好きだと言います。逆に犬派にとっては、猫の自由さが“わがまま”にうつり、猫派にとっては、犬の忠実さが“バカ”にうつるようです。

動物学的に言えば、犬猫の祖先は両方とも森に住んでいましたが、狩りの能力に優れた猫は森に残り、比較的下手な犬は草原で徒党を組んで(?)狩りをするようになったということ。その習性が自由さや忠実さの基になっているのですね。つまり狩りがうまければ単独行動でもいいわけですし、団体行動では忠実さが求められるわけです。

自由でわがままな猫は化けて出て恩を仇で返す場合があるのに比べ、犬は渋谷のハチ公のように死んでから銅像になるくらい人間につくしますよね。
でも、恩返しした猫もいるだろうと探してみると、いました! ジブリ作品で『猫の恩返し』という、そのものずばりの作品があるではありませんか。でも、これはあくまで“恩返しなどしそうにない猫が恩返しをしたらどんな恩返しをするだろう”というような発想から生まれた作品だそうです。

人間の前で堂々と愛想を振りまける犬に比べて、猫はどうもそういうことは“恥ずかしい”と考えているようで、その分損をしているように思えます。まるで高倉健がよく演じる役のように、本当はちょっと“不器用”なのかもしれませんね。

和楽多屋スタッフ:MORI