和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

野球とベースボール

野茂選手が渡米してからMLBに日本の主力選手が次々と渡っていきます。
日本プロ野球ファンの自分としては一抹の寂しさを感じながらもついつい注目してしまいます。これはいたしかたがないことでしょう。やはり日本のトッププレイヤーがメジャーでどれほど通用するのか?というのは見てみたいですし、また活躍すれば同じ日本人として誇らしい気持ちにさせられます。それにしても驚かせられるのが観客席とグラウンドがすこぶる近い事。ライナー性の当たりが飛んできたらケガをしないのかな?と心配になってしまうほど近いですよね。でもそういう事故がないってことは、観客もそれだけ集中して観戦してるという事なのかもしれません。日本の場合ですと応援に鳴り物は付き物で応援団がトランペットを吹きながら大きな旗を振り太鼓をドン!ドン!ドン!と叩くというお祭騒ぎが通例ですよね。メジャーで鳴り物は禁止らしいです。メジャーのグラウンドのように観客席が近いと鳴り物は危険だという事なのでしょう。どちらが良いとは言えません。一度日米野球を観戦しに行った事があるのですが、やはりそこは日本人。鳴り物がないと寂しい気持ちになってしまうのも事実なのです。それとメジャーはドームが30球団中3球団。原点回帰で青天の天然芝球場が主流になっているようです。日本は12球団中6球団。ちょっと多いですよね。両国の気候的な差ものもあるのでしょう。青天の天然芝球場で野球ができれば理想的ですが雨天で試合が流れたらせっかく遠くから観戦しに来た人達の事を考えると難しい問題ですよね。メジャーは理想を追い、日本プロ野球は現実を選んだという事なのでしょうか。バリバリのメジャーリーガーとして来日した元ヤクルトの助っ人外国人ボブ・ホーナーが「地球の裏側にもう一つの違う野球があった」と帰国の際に言った言葉が有名です。見ているとやはり野球とベースボールには考え方的に差があるように思います。きっとホーナーは日本の緻密な野球に嫌気が差して帰国したのでしょう。しかしWBCで世界一を獲得した事をみても日本の勝ちに徹する野球というものも改めて注目されていると思います。選手のプレーももちろんですがベースボールと野球の違いに注目して観戦するのも面白いかもしれません。

スタッフ:S.K