和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

癒し

最近、和物が注目されているということですが、それは“癒し”に通じるからということでしょう。そういえば以前から“癒し”という言葉がキーワードになって、「癒し系タレント」とか「癒し系グッズ」が売れたりしていますよね。ことほどさように現代人には“癒し”が必要らしい。昔なら経済苦で犯罪を起きていたのが、最近は心の病による犯罪が多発しています。

“癒し”が必要になるのは、過酷な現実にさらされて心が疲労したとき、と考えるのが一般的です。でも過酷な現実なら、人類の歴史が始まって以来、たえずそういう状況にさらされてきたわけで、返って昔の方が物理的な面では厳しかったかもしれません。医学が未発達ゆえに伝染病で大量の死人が出たり、貧しくて子供を売るなんていうこともあります。(現在でも世界的に考えるとそういうところはたくさんありますが…)

それではなぜって考えてみると、その原因の一つに「情報過多」があるのではないかと思うのです。情報社会と呼ばれるようになって大量の情報があふれる中、人はその情報をうまく取捨選択していかなければ、おぼれてしまいます。人間の情報処理能力にはやはり限りがあって、ある意味情報を切り捨てていかなければ、精神衛生上も悪いのではないかと…。“迷い”は心を病む一番の原因ですからね。

そういう私どもも、こういうブログやHPで情報を発信し、「情報過多」に荷担しているのかもしれません。だからこそ、よりよい厳選した情報をと、いつも心がけてはいるのですが…。和物を扱うサイトとして、その情報で“癒されない”となったら、困りますからね(^^;

和楽多屋スタッフ:MORI