和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

新横綱誕生

先日、新横綱白鵬が誕生しました。
長い朝青龍関の一人横綱時代が終わり、ようやく東西の横綱が揃うことになります。
キャラクター的に動の朝青龍に対し静の白鵬という全くタイプの違う横綱が誕生した事で今後の両者の活躍には目が離せません。
しかし残念ながら一向に日本人横綱が生まれる気配はありません。
栃東関は引退、魁皇関も高齢ですし千代大海関も今ひとつですよね。
横綱誕生は喜ばしいのですが大相撲の人気低迷に歯止めがかけられるのか心配です。
以前に某TV番組でスポーツジャーナリストの二宮清純氏とテリー伊藤氏が世間の相撲離れにどう歯止めをかけるべきかで怒鳴り合いの喧嘩をした事がありました。
あくまで伝統は堅守するべきという二宮氏に対し、この際チョンマゲもフンドシも止めて現代チックにあり方を変えるべきだと主張するテリー氏。果たしてどっちの主張が正しいのでしょうか?TV討論の印象では二宮氏が激高しすぎてテリー氏に物を投げつけてしまい、劣勢な印象を受けましたが、僕は主張自体は二宮氏の言い分が正しいように思いました。
古くさい伝統を守っているから客が離れているのではなく、伝統を保っているからこそ辛うじて現状を保てているのではないでしょうか。
相撲と同じように巨人戦の視聴率低迷もなかなか歯止めがかかりませんよね。
やはり娯楽の多様化が一番の原因だと思います。
いつまでも巨人大鵬卵焼きでは通用しないという事なのでしょう。
いっそ日本人力士に固執せず部屋別の外国人枠を撤廃し、国際色豊かにして世界から注目される相撲を目指すのが人気復興の一番の近道なのかもしれませんね。

スタッフ:S.K