街路樹
自然が豊かなところに暮らしていらっしゃる方はそれほど感じないかもしれませんが、都市部に住んでいると、自然が恋しくなるものです。しかし、都市の自然と言えばわずかにある公園か神社仏閣、そして街路樹くらい。何ともさびしい限りですが、それだけに何かいとおしさを感じてしまうのは私だけでしょうか?
この街路樹、何気なく立っているようですが、重要な働きをしているのです。街並みを美しくしているのはもちろんですが、その他に災害の時には火事をくいとめるなど、大切な機能があるそうです。
それに意外や意外、街路樹は鳥の住処でもあるのです。都会の鳥ってカラスかスズメしかいないんじゃないのって思われるかもしれませんが、よく観察してみると、カワラヒラ(スズメの仲間ですが(^^;)、ヒヨドリ、オナガなどの鳥を見つけることができる場合があります。カラスやスズメにはわるいけど、そんな鳥を見つけたときは何となくうれしくなっちゃいますね(^^
しかし、街路樹はたいてい冬前になると、大幅に剪定されてしまって、何となくあわれな姿になってしまいますよね。標識や信号が見えなくならないようにとか、台風で木が倒れないようにとか、いろんな理由があるようです。それがこの間、植物園に行ってみると、街路樹で見慣れた木、イチョウやプラタナスが実に壮大に枝を伸ばした立派な姿で立っていたのです。ああ、きっとあの普段見慣れた街路樹も剪定されずに自由に育てば、こんな姿になるんだなあ、ってちょっと感慨深いものがありました。
まだまだ暑い日がつづきますが、陽射しを避けて歩くときも街路樹は私たちの味方です(今日は東京は久々に雨になるようですが…)。都会のわずかな自然である街路樹、もっと注目されてもいいような気がします。
和楽多屋スタッフ:MORI