和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

かるた

先日の「文京博覧会」については、何度もこのブログの記事で採り上げてきましたが、その時に結構売れたのが、お正月を前にした時期というのもあったのでしょうが、「かるた」でした。

和楽多屋で扱っている「かるた」は、『孫徳かるた』と『諭吉かるた』があります。「文京博覧会」ではそれらに加えて「魚魚合わせ」という絵合わせカードゲームを出品しました。

「かるた」はポルトガル語のcarta(手紙、あるいは紙板状のもの、トランプなどという意味)から来ているそうですが、カード遊び自体は古くから日本にもありました。たとえば平安時代の「貝合せ」(二枚貝の貝殻をあわせる遊び)は、材料はカードとは言えないかもしれませんが、一つのカードゲームと言ってもいいものだと思います。

江戸時代になると、いわゆる「いろはかるた」が全盛になるわけですが、地方によってその言葉に違いがあるのも面白いですね。たとえば「い」といえば江戸では「犬も歩けば棒に当たる」ですが、上方(大阪)では「一寸先は闇」、尾張(名古屋)では「一を聞いて十を知る」なんだそうです。さらに県民性というか、その地方の人の性格が出ていて面白いのが「ち」で、江戸では「ちりも積もれば山となる」ですが、上方では「地獄の沙汰も金次第」だそうです(^^; 私自身が大阪出身なので、いかにも大阪らしい現実主義に笑ってしまいました。

孫徳かるた
http://www.warakutaya.com/karuta.html

諭吉かるた
http://www.warakutaya.com/karuta-yukichi.html

和楽多屋スタッフ:MORI