和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

東京マラソン観戦記

土日の午前中は娘の世話を僕がすることになっておりまして、いつもですと近くの公園で遊ばせるのが終末の恒例行事となっています。
日曜日晴天絶好の子供遊ばせ日和。と思いきや外は凄い人だかり。
そうです、僕の住むマンションの前は東京マラソンのコースになっていたのでした。
TVをつけるとスタート直前のランナー達が東京都庁前で鈴なりになっています。これでまともに走れるの?というぐらいの物凄い数。でもこのレースもれっきとした五輪選考レースなんですよね。
でもまぁ、どちらかと言えばお祭色が強い大会。ここで本気で走る人ってそんなに居ないんだろうな、と思って漠然と観戦する僕。
娘がつまらないからチャンネル変えろとギャーギャーうるさいので公園にも連れて行けないからと子供番組に変えてしまいました。
ふと、ベランダの方からワッと歓声が聞こえてきます。
ああ、先頭集団が来たんだな、と僕はベランダを覗きそして娘の非難を押し切ってTVのチャンネルをマラソンに変えます。と今正にうちの前の通りを走り抜けとようとする所。僕は急いで訳の分からない娘を着替えさせ、マンションから飛び出しました。「あ!TVと同じだ!」と娘の声。まだそんな理解能力がないとばかり思っていたので少し驚く僕。
しかしあれだけの歓声を受けたらランナー冥利に尽きるなぁと思いながら、ここで無名のランナーが彗星のごとく現れたらさぞかし格好良いだろう。なんて事を考えてました。
家に戻ってゴールシーンを見てみると何と本当に無名選手が日本人1位。
藤原選手は陸連幹部も知らない無名選手のようでこれぞ正にシンデラボーイですね。無心だったからこその好記録だったのかもしれません。
とにかくベテランに頼りきりだった男子マラソン界に久しぶりの朗報です。

スタッフ:S.K