和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

江戸木目込み人形、新作追加しました。

『和楽多屋』に江戸木目込み人形の新作が追加されました。

もう間近に迫っている雛祭りの雛人形の追加、五月人形、そして市松人形やユニークな凧のお人形などです。

中でも市松人形は、日本の伝統的な人形ですよね。かつては日本のどの家にもあった子供の玩具です。いわゆる着せ替え人形で、昔は裸の状態で売られていて、衣装は買った人が自分で作ったそうですよ。だから裁縫の練習台としても使われたということです。

どうして市松人形というかというと、諸説あって、江戸の歌舞伎役者佐野川市松に似ていたからだという説、昔は市松という子供が多かったので、子供といえば市松、その子供の人形だから市松人形になったという説、市松模様の衣装を着せて売られていたからだという説があるそうです。

でも、最近では子供の玩具というより、観賞用として制作されることが多いですよね。だから着せ替えもできずに、台座に固定されてガラスケースに収まって販売されることが多いようです。

江戸木目込み人形も、もちろん着せ替えはできません(木目込みで衣装は人形に貼り付けてあるので)。でも、昔のように一家にひとつやふたつは、この市松人形を飾ってもいいのではないでしょうか。何だか懐かしい、暖かい気持ちがすると思います。

和楽多屋スタッフ:MORI