和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

照明で新しい発見があるかも…

人類が火を発見したのは、約50万年前ということらしいのですが、そのときに食物を焼いたり煮たりする熱エネルギーとともに、照明の始まりである光エネルギーを手に入れたことになります。

照明って調べていくと実に奥が深いですね。カメラを趣味にされている方は、特に気を使われていると思うのですが、光の当て方によって、物はいろんな表情を見せます。直接照明のように物にそのまま当たる照明では、はっきり細部まで見えますが平板な見え方になってしまう。間接照明や半間接照明のように少し影のできる当て方だと、物のすべては見えませんが、雰囲気のある内面的な表情が現れる…。

かつて日本の照明の主流であった灯籠や行灯なども、必然的にこの間接照明や半間接照明のようなムードのある照明です。和紙を通した光は柔らかく、すべてをあからさまに見せるのではなく、光と影を微妙に作り出すことで、見る者の想像力をかきたてる。それは相手に委ねる余裕を美徳とする日本らしい奥ゆかしさかも知れません。まあ、半面主体性がないとも言えるのですが…(^^;

ちょっとお部屋の照明を変えることによって、新しい発見があるかも知れませんね。


和楽多屋の「和紙照明」のコーナーに新作が増えました
http://www.warakutaya.com/washishoumei.html

和楽多屋スタッフ:MORI