和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

強いのか、弱いのか「巨人」と「こんにゃくえんま」


スポーツのこと特に野球のこと「巨人」のことはスタッフSKにまかせるとして、今日は我が小石川にある後楽園駅から徒歩約5分のところにある源覚寺(こんにゃくえんま)にご案内します。名前の由来などは別にして、今の巨人」と一緒にするのも変ですが強いのか、弱いのか解らないなんとも不思議な名前ですよね。
閻魔大王は人類最初の死者と言われ、冥界の王・地獄の王として恐れられています。元々インド神話では、天界で人間の善悪を監視する神だったが、後に死後の世界の支配する神と考えられるようになった。そうです。文京区が「文化財」として特に指定しているこの源覚寺の「閻魔木造坐像」は鎌倉期の作といわれています。
眼病を患う一人の老婆が、その好物の「こんにゃく」 をたって一心に持病の平癒を祈願したところ、大王が老婆の身替りとなってみずから片目を盲目とさせられました。すると老婆の片目は以前ににまさって視力を回復したと伝えられたことから「こんにゃくえんま」あるいは「身替りえんま」と呼ばれるようになり、特に眼を患う人たちの信仰を集めたということです。今日、大王の右眼だけが光を失っているのは、この故事に基づくものだそうで現在もこんにゃくが供えられています。ちなみに16日は「閻魔の日」だそうです。
えんま堂脇にある「塩地蔵尊」もお参りしましょう。治したいところを塩で清めて祈ります。後楽園駅から小石川植物園へ行く途中にあります。小石川植物園の新緑も大変きれいになっています。散歩にいかがでしょうか。

和楽多屋スタッフ: SEN