和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

“いぶし銀”の銀職人

先週の土曜日(11/8)、『和楽多屋』でもお世話になっている「銀工房こじま」様にビデオ撮影の取材に行ってきました。竹細工の早船さんのところへ行ったばかりで、最近はビデオづいていますね。

工房は東京都北区の東十条にあります。一見雑然とした感じですが、職人の工房らしくて“整頓はいらないけど、整理はされている”といった感じです。

銀の板から型を糸鋸で切り出したり、叩いたり、削ったり、緻密な作業が続きます。プレスでバン!と一度に整形されるのはなく、一つ一つ手作りで形作られる品物は、やはり味わいがありますね。この工房では針金を作るのさえ、既製品ではなく、叩いたり磨いたりして手作りされるそうです。

道具にもこだわりがあって、使いやすいように手作りされた道具もあって、なるほどと感心してしまいました。

そしてできあがった製品は、細かなところにまで神経が行き届いた逸品です。職人さんが工夫をこらしたものを持つ喜びは、できあがりの美しさだけではなく、そういう製作者の苦心やこだわりを密かに感じることではないでしょうか。


複雑な形を糸鋸で見事に切り出す。

銀工房こじまの製品はこちらで購入できます。

和楽多屋スタッフ:MORI