和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

白菜

寒くなってくると鍋が恋しくなりますよね。そこで大活躍するのが白菜です。最近では白菜の代わりにキャベツを使った鍋などもありますが、やはりあのサクッとした歯ごたえは白菜ならではのもの。鍋には欠かせません。

白菜はアブラナ科の植物で、日本で栽培されているものは,中国の品種に由来しています。栄養としてはビタミンCとカリウムが多く含まれています。ビタミンCといえば、コラーゲンの合成に役立つし、カリウムは余分にとった塩分を排出してくれる働きがあります。お肌が乾燥したり、血圧抑制ということでは冬にぴったりの野菜といえますね。

白菜は中国原産なのですが、実は日本に定着するまでにずいぶんと時間がかかっているのです。白菜は別の品種との交雑性が強く、交雑から生まれた白菜はタネが採りにくいからなんですね。明治時代初期に政府によって本格的な導入が始まってから、ようやく明治末期から大正にかけて改良を重ねてようやく現在のような白菜のタネを採る技術が完成したのです。

私達が現在、鍋で美味しい白菜が食べられるのも、そのような先人の努力があったからなんですね。


日本人の先人の心、そして文化がこの一冊でご覧いただけます。


「型染版画  伊藤 紘」
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和楽多屋スタッフ:MORI