和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

クリスマス

今日はクリスマス。日本人は別にキリスト教徒でなくても、クリスマスといえば、すっかり生活に定着したイベントになってしまいました。もう12月に入ってから、街にはクリスマスの飾り付けや、クリスマスソングが流れ、デパートやレストランなどではクリスマス商戦がさかんに繰り広げられます。

クリスマスは日本語で言えば「降誕祭」、つまりキリストが生まれた日ということですが、実は本当にキリストが生まれた日がいつであったのかは歴史学的には不明。では、どうして12月25日がクリスマスとなったのでしょう。

時代はローマ時代にさかのぼるのですが、そもそも12月25日は太陽神を祭る祝祭日(冬至)だったのです。当時ローマでは太陽神を崇拝する異教が大きな力を持っており、コンスタンティヌス帝は異教徒との対立や摩擦を避け、キリスト教を普及させるために、この日が降誕祭に選ばれたというのですね。

まあ、冬至といえば、一年のうちで昼の時間が一番短くなる日で、この日を境に日が長くなっていくということから、新しい太陽の誕生を祝うというのは、世界的にもすんなり受け入れられていったということです。ちょっと政治がらみというのが、せっかくのクリスマス気分に水を差すようで申し訳ありませんが、史実をひもとくとそういうことだというのです。

クリスマスを祝い、楽しむのは大いに結構なことですが、ちょっとその裏に隠れた“事情”を知っておくのも悪いこととは言えないのではないでしょうか。


※クリスマスのイルミネーションもきれいですが、こちらの和の明かりもキレイですよ(^^

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和楽多屋スタッフ:MORI