永き世の遠の眠りのみな目ざめ波乗り船の音のよきかな
タイトルの歌は宝船の絵によく書かれる回文です。つまり始めから読んでも、終わりから読んでも同じ文章になります。
「なかきよのとおのねふりのみなめさめなみのりふねのおとのよきかな」
宝船に書かれるだけあって、なかなか縁起の良い文ですね。
宝船とは七福神が宝物を山のように積み込んで乗っている船のことですが、もともとはもっとシンプルなものだったそうです。悪い夢を見たときに、それが現実にならないように流すという「夢違え」の船が原形。日本人は周囲を海に囲まれた民族ですから、船には特別な思い入れがあるのは分かりますが、それにしても、贅沢な船になってしまったものです。
しかし、そこには本音で語る庶民のパワーを感じさせますね。幸せを素直に願うことから、生きる力がわいてきます。
おめでたい宝船の祝額です。
※2/26の記事でも宝船の祝い額をご紹介しているので、ぜひご覧ください。
和楽多屋スタッフ:MORI