和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

東洋人と西洋人の違い

今週月曜日(8/24)の日本テレビ系「世界まる見え!テレビ特捜部」という番組で興味深い内容を放送していました。

それは東洋人と西洋人の見方の違いというものです。

まったく同じものを見ていても、東洋人と西洋人ではその解釈が違う。たとえば、真ん中に笑顔の人がいて、回りの人も笑顔のイラストを見せると、東洋人も西洋人も、その真ん中の人は幸せそうだと感じます。しかし、真ん中の人は同じ笑顔でも、回りの人が不機嫌そうな顔だと、西洋人は同じく真ん中の人は幸せそうだと感じたのに比べ、東洋人は、幸せそうに見えないと感じたのです。

西洋人はその真ん中の人だけを見て判断するのに比べ、東洋人は回りの人との関係性で、真ん中の人を見ているというのです。

もっと興味深かったのは、風船が空に飛んでいく途中で急に速度が速くなる映像を見せて、その理由を尋ねたときです。東洋人の多くの人が風が吹いたからと答えたのに比べ、西洋人は風船の空気が抜けて急に早くなったと答える人が多かったのです。

人間の感情だけではなく、このような物体の見方さえ違う。東洋人は風という回りの環境を考えるのに比べ、西洋人は風船そのものだけを考えているわけですね。

その理由を番組では、古代ギリシャと古代中国に見出されるとしていました。
古代ギリシャでは、「宇宙は空っぽのもの」と考えられていて、空間とその中にある物とは独立して存在するものという考え方。一方古代中国では「宇宙は「気」というエネルギーに満たされている」と信じられていて、物は「気」によって、周りと密接に関連しているものなのだという考え方。その伝統が今日まで続いているということでした。

人類は皆兄弟、なんて言葉もありますが、同じ物を見ていてもこれだけ違うのです。その違いをまず理解しないと分かり合えないのだと思います。

和楽多屋スタッフ:MORI