和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

日本の美の文化

また、テレビ番組の話題で申し訳ないのですが、先日NHKの『歴史秘話ヒストリア』という番組で日本のお城の話をやっていました(9/9放送「姫路城 美と強運の400年物語〜巨大迷宮の秘密を探る旅〜)。

日本の建築物の中でも、お城は一番壮大・豪華で、魅力的だと思います。特に天守の形は堂々としていて、複雑でありながら美しいと思うのです。

天守はもともとは敵が攻めてくる来るのをいち早く知るための見張り台だったのが変化して、あのような絢爛豪華な形になったようです。

中でも番組で取り上げられていた姫路城は、名城の中の名城で、別名“白鷺城”と呼ばれるほど白壁が美しい。しかしその白も実はしっくいで火攻めにあったときに燃えにくくした工夫だということでした。

天守は籠城した際の最後の砦ですから、さまざまな工夫が凝らされています。鉄砲や矢をしかける穴や、迷路のような道。敵勢をだましうちするための隠れ部屋などなど、天守はまさに当時の知恵の結晶でした。

機能性重視でありながら、美しい。それは美と機能性を兼ね備えた日本の伝統工芸品にも言えることです。両者とも、まさに日本の美の文化といえるでしょう。


和楽多屋スタッフ:MORI