和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

街で見かけた「和」柳橋「簪」


JR浅草橋は仕入れ先も多く、よく利用する駅です。駅から歩いて5分ほどのところに「柳橋」があります。かって、吉原へ船で向う客がまず立ち寄る場所、取り締まりのきびしくなった深川の芸者が柳橋の芸者となって発展し栄えたところです。柳橋芸者はあっさりしていて、趣があり、媚びることなく、江戸芸者の正道として日本橋界隈の老舗の旦那を中心に支持を得たといいます。その中心は船宿で、有名な料理屋も多かったそうです。いまは、納涼船、釣り舟などここを起点に行われています。
昔、賑わっていた「柳橋」粋な花街であったことがこの橋の欄干に芸者さんたちの簪(かんざし)が刻まれてることでわかります。

当方で掲載の銀の簪がこれによく似ていて嬉しくなりました。