和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

北斎「肉筆画帖」塩鮭と鼠

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「肉筆画帖」塩鮭と鼠

昨年元号が令和に変わり、新しい時代がスタート、今年2020年干支は「庚子」、最初に戻ってねずみになりました。
肉筆画帖(にくひつがじょう)』は、10枚からなる画帖で肉筆画です。正式な名称は「前北斎卍翁肉筆画帖」
天保5~10年(1834~1839)に発表されたもので、北斎の晩年の傑作といわれています。
天保の大飢饉(ききん)ほ寛永享保天明に続く江戸四大飢饉の一つで、寛永の飢饉を除いた江戸三大飢饉のひとつ。飢饉は江戸時代後期の1833年天保4年)に始まり、1835年から1837年にかけて最大規模化した飢饉で、1839年天保10年)まで続いたとされ、版元らも困窮状態のあったなか、北斎は肉筆画帖を描いて売ることでこの飢饉を乗り切ったと言われています。
それにしても、この作品の華やかな色彩、モダンな構図はさすが北斎ですね。

阪神・淡路大震災は25年前の今日、1月17日。死者6,434人、不明者3人、負傷者43,792人という大惨事でした。今後、社会全体で災害への備えをさらに進める必要性を感じます。
今年は東京オリンピックがあり、楽しみも多いですが子の年は変化が多い年と言われます。まだ始まったばかりではありますが、さてさて、どんな年になるのでしょうか?

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