和楽多屋日記

伝統工芸・和雑貨の「和楽多屋」店長の日記。

北斎記念品、和楽多屋 on stores

かって、ゴッホドガ、モネ、ガレ、ドビュッシーなど西洋の有名芸術家に大きな影響を与え、今もなお日本だけでなく、海外に北斎ファンは多く、1999年雑誌『ライフ』の「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人に日本人でただ一人選ばれました。
自分の絵をつきつめ情熱の炎を燃やしつづけた天才北斎ですが、知れば知るほど、そのカッコいい生き方を少しでも学ぶことができればと思うようになり、今では自分自身の励みにもしております。
気がつけば和楽多屋では北斎の記念品を数多くネットで紹介するようにもなりました。
ならば、多くの北斎ファンのためにも、バラバラに扱っていたこれらグッズをまとめ、北斎だけのサイトにしょうと考え、まだまだ不十分ではありますがまとめてみしました。
それが 和楽多屋 on store です。https://warakutaya.stores.jp/是非ご覧いただければと思います。


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これからも、さらに北斎に関するコラムなど情報も加え、商品も増やしていけるようにしたいと思っております。

 



百寿、壽の寿。文字悠遊。

文字たちの多様な姿がここにはある。それは、弾み、躍動し、息づく。変幻、結集、競演する。謳歌し、逍遥する姿や風情、爛漫な様子に讃歌を贈りたい。文字悠々、非悠遊たれ。

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百寿

 

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壽の寿

 

型染版画

江戸小紋の着物や浴衣の模様、華麗な紅型など、その美しさを眼にしたことのある人は多いだろう。型を彫り糊を置き、色を差し、水元をして現われる型染模様は日本の伝統的手法から生み出される。これと同じ手法で表現されたのが型染版画で、そこには布と和紙のとの違いがあるだけで終始一貫の手仕事は、まさに人間が人間たる所以でもあったと言ってもいいだろう。
急速にデジタル化全盛、効率優先の感がある現代にあって、遅々たる歩みで積み上げる大切さと面白さを、あとに続く人たちにも感じ取って頂ければ幸いに思う。

(伊藤紘氏、型染版画より抜粋)

百寿のお祝いにいかがですか。

 

 

 

北斎にみる弘法大師、その正体は?

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奇抜で大胆な発想「弘法大師修法図」晩年における最大級の肉筆画「弘法大師修法図」(こうぼうだいししゅうほうず)西新井大師所蔵。畳三畳分もある最大級の肉筆画です。
以前ブログにも書きましたが、88歳という年齢を微塵も感じさせない力強さ、凄さは大きな驚きというほかありません。
この漆黒の闇を背景に、左には筋肉猛々しい赤鬼、右にはキノコに覆われた古木、その木に絡みつく犬が唸りを上げ鬼と睨み合い、中央には疫病を鬼に見立て、疫病退散のために祈る僧侶、弘法大師空海という、幻想的な世界が圧倒的迫力で描かれています。そして、この絵は富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」の構図とも重なっているのではないかと思えてきます。
覆いかぶさるような赤鬼はあの大きな迫力ある浪、右側の木に絡みつく犬は人を乗せ、浪に必至に抵抗する船に、そして中央で毅然と構える姿の弘法大師を富士と捉えられることもできます。
さらにこの弘法大師、実の正体は…運命と戦う晩年の北斎自身の姿ではないのかと思えてきます。
益々北斎が好きになります。

 

北斎が好き「笑ひはんにゃ」

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恐怖とユーモア、並外れた「奇想天外」の想像力、「百物語」にある「笑ひはんにゃ」には北斎の着想の凄さに満ち溢れています。

「奇想天外」普通では思いもよらない奇抜なこと、珍しいこと。予想もしなかった現象や行為、結果のこと。
これまで体験したことがない奇抜な発想と想像力、見る人を驚かせる自然や人間の観察者である絵師「北斎」は、正にこの「奇想天外」にピッタリの人物と思います。

やっぱり北斎北斎が好き。

 

東京ドーム、寒い中で「桜を見る」

「和楽多屋」は後楽園駅から2、3分のところにあり、東京ドームは目の前です。
急に寒くなりましたが、ひとあし先にドームに併設されたLaQuaラクーア)のイルミネーションで 気分転換です。
今、「桜を見る会」が私的流用などなどと、大きな問題となっておりますが、ここではもちろん会費もシュレッダーもいらず煩わしいことはありません。
東京ドームのイルミネーションはこれからが本番です。ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。

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待望の能登ヒバの「神奈川沖浪裏」完成。

北斎「神奈川沖浪裏」この作品が、白く美しい木肌に特有の癒される香りと抗菌作用をもつ「能登ヒバ」を使用し、
職人さんの巧みな技と心意気が6層の立体感で表現され、いろんな角度から鑑賞していただきたい作品となりました。


ヒバ材の持つ木の温もりに触れて気持ちが癒されること間違いなしです。日本人だけでなく特に外国の方には大変喜ばれます。
壁掛けにはもちろん、厚さがありますのでお好きな場所にそのまま置いても楽しめます。 


台風19号での北陸新幹線などの影響で打ち合せに時間がかかりましたが、ようやく完成を見ることになりました。


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●のとひば「神奈川沖浪裏」
サイズ:横320×縦270×厚さ65mm
価格:25,500円(税、送料込み)


 

銀細工。少し大きめ、「菊ペンダント」

 和服はもちろん,洋服にも似合う銀細工の「菊ペンダント」を紹介させていただきます。
菊は桜とともに、日本人が昔から大好きな花です。
菊は『高貴』の花言葉もあり、百人一首でも、句が詠まれてもいるように大変、日本文化と縁りが深い花と言えます。 

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「菊ペンダント」詳細については銀細工をご覧ください。

 台風15号、19号、更には20号21号が接近とのことで驚くことばかりです。被災された方々には心が安まることはないでしょうが、ご高齢の方など寒さ対策もしっかり、風邪などひかぬようくれぐれも用心していただきたいと思います。